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市区町村では引き取れない

テレビは必要なときは重宝しますが、不要になるとたちまち大きなゴミと化しますね。
ご存知の方も多いですが市区町村で引き取ることができません。
これは行政の怠慢ではなくリサイクルすることが法律で定められているため処分ができないのです。
新たに購入する際に家電リサイクル法に基づいて量販店等に引き取ってもらいますが、新しく購入しない場合は家の片隅に眠らせているケースが多くありませんか。
なぜなら引き取りにはお金がかかることをぼんやりと知っている方は多いけれど処分方法まで知っている方が少ないからです。
このリサイクル料金は高いというイメージですが、実は主婦のランチ2人分程度の金額で意外とお手頃なので家に置いておくより処分したほうが気持ちがすっきりしますよ。
今回は大阪市西淀川区を例にご説明します。

手続き前に確認しよう

リサイクル料金がお手頃であっても有料であることは間違いないので、壊れていない場合は手続きをする前に親戚や知り合いに必要か確認を取りましょう。
引き取りを快諾してくれたならばその方に譲れば手続き等の手間が省けますね。
なかにはフリーマーケットやオークション等に出品されている方もおられます。
売り手も買い手もお得なシステムではありますが、テレビに関して言うと素人によるコードの取り外しや梱包では破損したり作動しなかったりというトラブルの危険性があるのでおすすめできません。
購入した家電量販店を憶えている場合はその店舗に引き取りの依頼ができるので保証書を確認し連絡を取りましょう。
テレビを販売した業者にリサイクルの義務があるので断られることはありません。
購入した業者がわからない場合はあなた自身で手続きしなくてはなりません。
次項で詳しくご説明します。

流れ

まずは処分対象のメーカーや大きさを確認しメモをとりますが保証書が残っていない場合はご自身で測りましょう。
ちなみに42インチで4:3画面の場合、縦64センチ、横85.3センチ、1インチは2.54センチで計算します。
次に郵便局へ行き備え付けの家電リサイクル券に記入し料金を振り込みますが、その際の振込手数料はあなたの負担になります。
お金を振り込んだからといって手続きが終わったわけではないので家電リサイクル券は大切に保管してください。
次に、持ち込みするか引き取りに来てもらうかを決めます。
ご自身で持ち込みをする場合は指定された場所に家電リサイクル券と共に搬入します。
引き取りを希望する場合は大阪市一般廃棄物収集運搬業認可を有する認可業者へ依頼し、家電リサイクル券と共に引き渡してください。
大阪市が指定している西淀川区の収集運搬業者は数社あるので自宅そばの業者に連絡をとってみましょう。
ちなみに運搬料金は別途必要で、あなたの負担になります。
そう考えるとご自身で指定場所に持ち込んだ方が金銭的に安く済みますが、お忙しい場合は依頼したほうが精神的に楽ですね。
また西淀川区の場合、持ち込み場所も近くにあるので大阪市のホームページからあなたのご自宅に近い場所を選んでください。
軽トラック等で街宣しながら回収する業者もあります。
持ち込みの手間が省けますがこういった業者も家電リサイクル法に基づきテレビを無料で引き取ることはできません。
したがって、運搬料と手数料を請求されるのが普通なので、引き取りは無料でないことを頭に入れて声をかけましょう。
トラブルを避けるにはやはり一般廃棄物収集運搬業認可を有する認可業者に連絡し、引き取りを依頼したほうがよいです。
また、街宣する業者すべてが無認可ではないですが、無料で引き取りをする業者には注意しましょう。

不法投棄は罰せられる

空き地や山に家電製品が捨てられているのを見たことはありますか。
この行為は廃棄物処理法違反に該当します。
あなたがもしテレビを不要投棄しそれが発覚した場合、または無許可の業者に委託した場合、5年以下の懲役もしくは1000万円の罰金が科されます。
本来なら数千円のリサイクル料金を払うだけで済むのに莫大な罰金を払うのは馬鹿らしいですね。
正当な手続きをする方が賢いことがおわかりいただけるはずです。
わずらわしい作業をしたくないならば、どこで購入したかを明確にするために保証書を期間が過ぎてもきちんと残すことも大事です。
なぜリサイクルの義務があるのか
最後になぜ家電リサイクル法が必要なのかをご説明します。
有害物質の拡散やフロンガスの排出による環境汚染から地球を守るために私たちが便利な生活をしていることに感謝し責任を持って処分することが大事だからです。
不法に輸出された家電の多くは発展途上国に運搬されそこで必要な部品だけを抜き取りスラム街に捨てられます。
彼らは先進国のゴミの山で生活を強いられており、私たちはその事実を知る必要があります。
家電のリサイクルは世界の問題と理解し、正しく手続きを行いましょう。