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遺品整理をしていて困るのは、コレクターの数が非常に多い切手のコレクション

切手のコレクションは使用済みや外国のものもあり、興味のない人には全く価値がわからないものの代表です。
整理が面倒で捨ててしまう人もいますが、売却すればお金になります。
価値がないと思っていたものに、高値が付くかもしれません。
処分するよりも、まずは買取業者への依頼をおすすめします。
査定を依頼する前に、少しでも高く買取ってもらうポイントを確認しておきましょう。

取り扱いには要注意

最も気を付けたいのが取り扱い方です。
よくあるのが整理の最中にシートをバラしてしまったり、封筒に貼られていたものを切り取ったりするケースです。
バラとシート、消印の有る無しで価値が全く変わってくる場合があります。
よくわからないなら、できるだけそのままの状態を維持することが重要です。
また、切手は素手で直接さわってはいけません。
手でさわると指紋が付いてしまったり、シミができたり、糊が溶け出したりと、価値を下げる原因となってしまいます。
仕分けなどでさわる際には、専用のピンセットを使いましょう。
コレクションと一緒にしまわれている場合が多いので、近くを探してみてくださいね。
量が多い場合には、仕分け不要の業者に依頼しても良いと思います。

買取価格の相場を調べよう

相場を知らなければ、足元を見られる可能性があります。
買取専門店では、ホームページにその日の買取価格を掲載しているところも多いです。
安く買い叩かれないためにも、店頭買取との価格差がないかもチェックしましょう。
事前に他店の買取価格も調べておけば適正価格がわかりますし、価格交渉がしやすくなりますよ。

自分に合った買取方法を選ぶ

買取の方法には、店頭買取、出張買取、宅配買取の3つの方法があります。
時間が取れなかったり、買取店が遠方にある場合は直接出向くのが難しい場合もあります。
自分の都合や事情に合わせて検討しましょう。
店頭買取は即金でお金をもらえること、直接お店の人と価格交渉ができることがメリットです。
ですが、日によって買取価格に変動があったり、お店まで出向く必要があります。
出張買取は自分の都合に合わせて自宅まで来てくれるのがメリットです。
しかし業者によっては出張費がかかる場合があり、他店との買取価格の比較や価格交渉がしにくいことがデメリットです。
買取価格を重視するなら、時間はかかりますが、複数の業者に査定をお願いするのが良いでしょう。
宅配買取はお店が遠くても買取してもらえます。
コレクションがたくさんある場合は、そのまま詰め込んで宅配便で送ることもできます。
時間と手間がかからないのが宅配買取のメリットです。
ですが、宅配には破損や紛失などのリスク、宅配料金が生じる場合があります。
さらに直接顔を合わせないので、買取価格の交渉は難しいといえるでしょう。
幸い私の住む大阪市では、切手買取専門店が数件あったので直接出向いて査定してもらいました。

買取不可の場合もある

買取相場の変動はもちろんですが、買取りできないものがあることも覚えておきましょう。
保存状態が悪くてボロボロだったり、端が切れているものは価値がないと判断され買取ってもらえないことがあります。
シートになったものでも、汚れがあったり、糊落ちがある場合も同様です。
金券ショップなどでは、古いものや記念切手は現行のものより査定が低くなります。
反対に、専門店では高額査定が付く場合もあるので、業者選びは非常に重要です。

買取に必要なもの

遺品整理の買取店で身分証明書の提示を求められることがあります。
これは古物営業法に基づく決まりごとで、記念切手の売買は古物営業法に分類されるためです。
偽物や盗品売買を防止するのが目的で、買取店では必要に応じて身分証明書での本人確認が義務付けられています。
店頭買取はもちろん、出張買取、郵便買取でも同様です。
本人確認の身分証明書は自動車免許証、健康保険証、パスポートなどです。
未成年者の場合は、本人の身分証明書の他に保護者の同意書、保護者の身分証明書のコピーが必要となります。
お店に直接出向く時は忘れずに持参しましょう。

手数料の有無を確認しよう

専門店ではプロの鑑定士が査定や鑑定をしてくれることがほとんどです。
出張・宅配サービスも積極的で、査定や出張費用は無料設定のところが多くなっています。
しかし、キャンセルに伴う手数料を提示している業者はあまりありません。
キャンセル料がかかる場合もあるので、買取依頼の際にきちんと確認しておきましょう。

買取でもめないためには

買取に出してみたら査定額が数十万、数百万円になった、という話も実は少なくありません。
高額になるほど財産扱いとなり、親族内での財産分与の対象となります。
遺言書に記載がない場合は、法律にのっとって財産分与が行われます。
身内に黙って現金化してしまうと後々のトラブルの種となるので、報告は怠らないようにしたいですね。