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法人不用品で買取の要望が多い絨毯などの繊維くず

オフィスを彩る華やかな絨毯

オフィスや社長室などに絨毯が敷かれていると、それだけで格段に華やかさが増します。
また、通路などに薄めのものでもちょっと敷いていると転倒防止にもなり、転んだ時でも大きな怪我にならずに済みます。
最初は華やかさを演出してくれていても、足元に敷くものであるためヘタってしまうのも意外と早いものです。
くたびれが目立ってきたなら、安全のためにも新しいものと交換することをおすすめします。
来客が来た時などに意外と目立つものであるため、汚れたままの状態で使い続けるのはあまりおすすめめできません。
華やかさを演出してくれ実用的でもある絨毯ですが、くたびれてきたなら逆効果になりかねません。
買い替えや模様替えなどで不用になった時には、どのように処分すればいいのでしょうか。

買取の要望が高い絨毯

昔から商都と呼ばれてきた大阪には、東京に次いで多くの事務所やオフィスがあります。
また、昼間の流入人口はますます増加していて、そのことからも事務所やオフィスが多くなっていることがわかります。
事務所やオフィスから毎日排出されるごみは事業系ごみと呼ばれますが、そのような法人不用品のなかで買取ってもらいたいという要望が多いものが絨毯などの繊維くずです。
製品としてまだ使えるものが多いというだけでなく、意外と繊維くずが処分しにくいものであることも関係しているようです。
他にもいろいろな法人不用品があるにもかかわらず、どうして繊維くずは処分しにくいと思われているのでしょうか。

絨毯は何ごみ?

処分するとしたらそもそも何ごみに分類されるのでしょうか。
自治体の収集サービスに回収してもらうとしたら粗大ごみに分類されます。
大きさによって変わることはなく、小さくても多くても粗大ごみとして処分しなければなりません。
6畳未満と6畳以上とでは処理手数料が倍ほども違いますが、粗大ごみであることには変わりはありません。
処分したい時は、粗大ごみ収集受付に事前に連絡し収集の事前受付を行う必要があります。
事前受付を終了し受付番号と必要な手数料を教えてもらったなら、処理手数料券を購入し受付番号を記入した後に捨てたい不用品に貼り付けてごみ集積場所に出しておけば回収してもらうことができます。
これは他の粗大ごみとなんら変わることはありません。

事業系ごみの場合

一般家庭なら粗大ごみとして処分すればいいのですが、事務所やオフィスで使用していたものも粗大ごみとして処分してもいいのでしょうか。
事務所やオフィスなど事業所で使用されていた不用品は、事業系ごみですから一般の家庭ごみと同じように処分することはできません。
事業所から排出された不用品は、すべて事業系ごみとして扱われます。
衣服その他繊維製品製造業以外の繊維工業から出る繊維くずは産業廃棄物として扱わなければなりませんが、事務所やオフィスから出た不用品は事業系一般廃棄物として処分すれば大丈夫です。
自治体に収集してもらうことはできませんが、処理施設に持ち込めば受け入れてもらうことができます。

なぜ買取の要望が多いのか?

それではなぜ買取の要望が多いのかといえば、繊維として分類することが難しい場合が多いからです。
木綿くず、羊毛くず、麻くずなどは繊維ですが、ナイロンやポリエステルなどの化繊は繊維ではありません。
繊維に見えてもプラスチックと同じ成分であるため、廃プラスチックとして処分しなければなりません。
ところで、繊維であれば一般廃棄物として処分することができますが、廃プラスチックならば産業廃棄物として処分しなければなりません。
産業廃棄物として処分するには、マニフェストを作成しなければならないなど、一般廃棄物の処分とは比べものにならないくらい面倒です。
処分が面倒であるため、売却できないかと考えるのではないでしょうか。

どこまでが繊維くずなのか?

羊毛100%やポリエステル100%の絨毯は少ないのではないでしょうか。
肌触りやさわり心地などを考えて、いくつもの素材が使用されていることがほとんどです。
いくつもの素材が混ざっている場合、処分するとしたらどのように分類すればいいのでしょうか。
その場合は、配合されている比率が高いほうに分類することになっています。
つまり、羊毛70%・ポリエステル30%なら繊維、羊毛30%・ポリエステル70%なら廃プラスチックといった具合です。
廃プラスチックに分類されるのなら、廃棄物処理法に則り処分するよりも売却するほうが手間がかかりません。

リサイクルショップに買取ってもらう

まだまだ使えそうなものであれば、リサイクルショップなどに買取ってもらうという方法があります。
購入してから時間が経過していても、キレイに使用されているものであれば売却することは十分可能です。
高く売却しようというのではなく、無料でもいいから引取ってもらえれば良いというくらいの気持ちで査定に臨みましょう。
廃棄処分するにはかなりの手間と費用が掛かりますが、売却することができればわずかでもプラスになります。
それに、売却することができれば、手間や時間をかける必要もありません。
どうせ捨てるつもりのものなのですから、引取ってもらえれば良いくらいの気持ちで交渉すれば売却できる確率が通常より上がることでしょう。

廃棄物は第二の資源

製品として売却することができない場合も、資源として売却することはできます。
廃棄物は第二の資源とよく言われますが、廃棄物の買取を行っている専門業者はたくさんあります。
繊維くずだけでなく廃プラスチックも扱っている専門業者は多いため、どちらかでないと売却できないということはありません。
どちらなのかで迷うことなく売却することができ、古かったりくたびれていても売却することができるため、リサイクルショップに売却するよりも手間が赤からないかもしれません。
ただ、製品として売却するわけではないため、リサイクルショップに売却するより査定額は低めです。
重量単位での査定になるため、どのように立派なものであったとしても重量以上の価値があると判断してもらうことはできません。

まずは見積もりを

査定額がどれくらいになるかは、重量と素材によって違ってきます。
いくらになるか知りたい場合は、まず電話かメールで問い合わせてみましょう。
慣れた専門業者であれば、重量と素材がわかればだいたいの見積額を伝えてもらうことができます。
逆に、重量と素材がわかっているのにだいたいの見積額を教えてくれないところは、慣れていない業者かなんとか現地見積もりに持ち込みたい業者ということになります。
まずは、電話かメールで見積もりを依頼し、どのような見積もりを提案してくるか返事をチェックしてみましょう。

持ち込みか回収

絨毯の買取は、持ち込みか回収のどちらかになります。
少量の場合は持ち込みなることが一般的です。
事務所やオフィスに敷いているものをすべて引取ってもらうような場合なら、回収に来てもらえることがほとんどです。
大量にある場合は、無料で現地調査してくれる業者も多いため、いくつかの業者の比較検討もしやすくなります。
しかし、少量の場合は、査定額を比較検討するよりも、引取ってくれるところを探すことが先決です。
あまりに少量の場合は、持ち込んでも無料で引取られることも少なくありません。
車で持ち込めばガソリン代が必要になりますが、それでもガソリン代以外の経費は必要ないため安く処分することができます。
法人不用品の処分に困ったなら、まずは売却できないかどうかリサーチしてみましょう。
廃棄を考えるのは、その後でも決して遅くはありません。

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