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1人暮らしの高齢者の遺品整理

ひと昔前には３世代が同じ家に暮らしていることが殆ど当たり前でしたが、近年では核家族化が進み70代、80代の高齢者が1人暮らしをしていることも多くなってきました。
なかには子供夫婦が遠方に住んでいたりして、なかなか会うことができなかったり、本当に身寄りもなく天涯孤独の高齢者もいます。
さらに、親子の間で絶縁状態というケースも意外に多いのです。
1人暮らしをしている高齢者がなくなったとき、住んでいた家にあるものを全て処分しなければならない可能性が出てきます。
現代では「遺品整理」を代行してくれるサービス業者もあり、身寄りのない高齢者の場合には市町村から依頼をするケースもあると聞きます。

遺品整理に戸惑いはいらない

酷い話と言われるかもしれませんが遺品整理をすることに戸惑いは必要ありません。
故人を蔑ろにするわけではありませんが、遺品はすべて処分することがオススメです。
現在の高齢者が若かったころの時代は物資や食料が不足していて、節約はもちろんのこと物を大事に扱っていた時代でした。
なので若い世代が捨ててしまうようなものでも、大事に保管しておく癖のようなものがあるのです。
もちろん簡単に捨ててしまうわけではありません。
遺品の中にはまだ使えるものも多くあります。
回収業者は使えるものと使えないものを分別してくれます。
たとえ、日本では価値のないものでも海外の発展途上国に送ることで有効活用できるものも多く存在するのです。
私たちには価値のないものであったとしても、プロからみたら「価値の高いもの」はあります。
故人には失礼にあたってしまうかもしれませんが、不必要なものは処分してしまうべきなのです。
私たちには価値がなくても他のところでは価値のあるものかもしれないということを忘れないでください。
故人も自分が大切に保管していたものが、誰かの役に立つことで喜んでくれると思います。
それが自分の血縁ではなくても価値のあるものになるのです。

合同供養される方が利用する

合同供養という言葉をご存知でしょうか？
永代供養とも言いますが、身寄りのない方や墓地を持たない人、管理をする人がいない人が利用する供養の方式です。
昔の日本の風習から見たら「お墓を守ってくれる親族がいない」ということは忌み嫌われることでした。
しかし、近年では永代供養を請け負うお寺が増加してきています。
恐らく、核家族化が進んだことは「子どもにお墓のことまで負担をかけたくない」という親心からなのでしょう。
「終活」という言葉が流行し、終活ノートというものが売り上げを伸ばしています。
自分の死後に遺産はどうするのか、供養はどうするのかなどを自分で書くものです。
「自分の荷物はすべて処分してほしい」と明確に記載して業者まで指定する方も多いようです。
そして、指定する業者に生前から問い合わせや予約をしている人までいるようです。
大阪市でも永代供養をしているお寺も多くありますし、遺品整理を請け負っている会社も多く存在します。
それだけ需要が高いということなのです。

遺品整理は業者に任せたほうがいい

遺品整理ですが、家族が行うよりも赤の他人に任せることがオススメです。
生前に片付けるなら話は別です。
もし故人となった方が親御さんだった場合を考えてみてください。
親御さんとの思い出が詰まったものを処分することができますか？
実際にやっていくと「これはとっておきたい」「これは絶対に捨てられない」というものが数多く出てきます。
それでは処分するという目的が果たせなくなってしまいます。
確かに故人との思い出の品を大切にしたい気持ちはわかるのですが、物に縛られることも思い出に縛られていても前に進むことはできません。
もちろんすべてを捨てろと言っているわけでもありません。
なにか1つだけでいいので、思い出の品を取っておきましょう。
あれもこれもなどと言っていては物が片付きません。
ですので、「これはとっておく」と決めたら他のものは処分してもらいましょう。

供養の形が変化している

ひと昔前には「先祖の墓は子孫が守っていく」ということや「親の老後の世話は子供がする」ことが当たり前の時代でした。
しかし、今の時代は違います。
親世代は「いかに自分の子どもに迷惑をかけないで死ぬか」を考えています。
正直、寂しい時代だとは思いますが、これも時代の流れなのでしょう。
もしかした、親世代は自分の幼少期に高齢者の介護を家でしていた自分の親の姿を見ているために自分の子どもには迷惑をかけたくないと思っているのかもしれません。

遺品の回収はどうする？

遺品の回収は業者にすべて任せてしまえば大丈夫です。
大阪市内にも数多くのサービスがありますから、まずは市などの行政に相談することをオススメします。
数多くのサービスが存在しているために中には悪質なところもありますから、市などの行政が信頼しているようなサービスを利用するといいでしょう。
回収した遺品のなかにはリサイクルショップなどで売ることができるものがありますので、遺品整理にかかる費用はゼロに近くなるかもしれません。