粗大ごみや不用品回収なら大阪のパワーズ

仏壇の継承者がいない

ご先祖をお祀りし、代々家を継ぐ者が守り、お世話していたものが仏壇です。
最近では親元を離れ、都会で自分の家族を作るという核家族化が進んでいます。
昔のように一緒に暮らしていれば、そのまま子供が継承していくものですが、今は置くスペースの問題、世話ができないなどて処分しなくてはいけない場合が多いです。
しかし、先祖や故人が手を合わせ祈ってきたものを処分するとなるとどのようにすればよいか迷うものです。

仏壇を処分する前にすること

まず、最初に確認しなければいけない事は、開眼供養をしているのかという事です。
開眼供養とはまたは入魂供養、お性根入れとも呼ばれ、仏壇や位はいを新しくする際に、僧侶を招き行う儀式の事です。
しかし、浄土真宗は魂が宿るという概念がないので原則として行いません。
宗派により処分の仕方も違う場合もありますので、故人や実家の宗派を確認しましょう。
多くの場合はこの開眼供養をしているものなので、まず閉眼供養をしなければいけません。
閉眼供養は仏や故人の宿った魂を抜きとることで、役割を果たす儀式です。
閉眼供養をしないままに処分してしまうと、魂も一緒に処分してしまう事になるので注意が必要です。
閉眼供養は菩提寺でとり行ってくれるのですが、縁が薄くなりお願いが出来ない場合は、同じ宗派の寺に相談しましょう。
もし、購入した店が分かれば、相談すると引き受けてくれる場合もあります。

粗大ごみとして処分

閉眼供養をすませれば、魂が宿っていないただの物となります。
ですから、家具のように処分してかまいません。
大阪市では、家庭から出されるゴミで、最大の辺または径が30cmを超える、あるいは棒状で1mを超える粗大ごみの扱いになります。
受付日は月曜日から土曜、祝日も含み、受付時間は午前９時から午後５時まで粗大ごみ受付収集センターに電話で申し込みます。
粗大ごみ受付収集センターで受付をすると、手数料と収集日、受付番号を教えてくれます。
後は処理手数料券を取扱店で購入し、処分する品物に貼り、指定された収集日時と場所に運びます。
また、なかには大きく重いので一人では運ぶことが困難な場合もあります。
その場合は不用品回収業者が処理してくれるので、必要であれば利用しましょう。
もし、ゴミとして処分することに抵抗を感じる場合はお焚き上げという方法もあります。
お焚き上げは浄火することで、天に還すという儀式で、一度魂を宿した物を燃やす事によって火の力で浄化する目的で行われる昔からある日本の考え方です。
インターネットで調べればお焚き上げを行っている寺はあるので、問い合わせるのも良い方法です。
時間がなくて自分では出来ない場合は、遺品整理業者によってはお焚き上げの代行をしているところもあるので相談してみましょう。

美術品的価値、高価な素材を使用している場合

処分する前には綺麗に掃除することをお勧めします。
長い間、代々の先祖を供養し故人も毎日手を合わせお世話をしてきたのです。
諸事情から継承することができなくなったのですが、最後は綺麗に拭き掃除をして感謝の意を表すことも大切です。
しかし、不謹慎かもしれませんが、仏壇には高価な材料、職人の技が感じられるものです。
最近のものでなく、旧家や名士の仏壇は特に眼を見張るものがあるものです。
高価なものは、高級な木材が使用されいるものです。
例えば紫檀や黒檀となどの高価な木材です。
そして、熟練の職人の手で漆塗りなどが施されています。
装飾といて、金箔、螺鈿なども使われており、美術品や工芸品として評価も高いものです。

買い取りを希望する場合

閉眼供養をしたものは、たんなる物として考えても良いのだとしたら買い取ってもらえないものかと考えるものです。
しかし、他の家の先祖や故人を祀っていた物を安いからと言って購入する人がいるかは疑問に思われるでしょう。
インターネットのオークションサイトでは取り扱っている場合もあります。
日本のオークションサイトでは新品か中古でも未使用のものが多く、いくら閉眼供養をしているからと言って、他人の家のものは取引されていないようです。
けれど、海外のオークションサイトでは取り扱っています。
日本のように、自分の先祖を供養するという感覚ではなく、日本の美術品、工芸品のコレクションとして関心があるようです。
確かに、外国人から見れば歴史と職人の技を感じる事の出来るものですから、惹かれるものがあるのかもしれません。
日本人でも、ロザリオや十字架などはファッションアイテムとして扱っている事もあるので、同じ感覚なのかもしれません。
もし、買い取りを希望する場合は海外のオークションサイトを利用すると良いでしょう。
また、よほど歴史のあるものであれば古美術商に買い取りの価値があるものか鑑定してらいましょう。

自分なりの祈りの場所を作ることも

仏壇を処分してしまっても、位牌や御本尊、掛け軸は手元に残る場合があります。
今はコンパクトタイプの物、インテリアのような物など家具や部屋の雰囲気に合わせやすい物もあるので、自分なりに工夫して祈りの場所を作りたいものです。