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一般ゴミと事業で出るゴミは処分方法が異なります

一般家庭で日常生活を送るうえで、必ずごみが発生します。
資源として再利用できるゴミと出来ないゴミに分別し、生ゴミなどは燃えるゴミの日に、不燃物は燃えないゴミの日に、ゴミステーションなどに持ち込むと自治体が回収します。
でも、お店や会社から出るゴミは、事業を行うときに発生するゴミなので、一般家庭のゴミとは異なる方法で処分しなければなりません。
事業行う時に発生したゴミは「事業系ゴミ」といい、家庭ゴミのように自治体が回収することはありません。
廃棄物処理業者へ費用を支払い、処分を依頼する必要があります。
ゴミの処分で事業の利益が出ることはあり得ませんから、事業者の方は誰もが少しでも安くゴミを処分したいと考えています。
不法投棄や違法な手段ではなく、合法的で地球環境保護にもつながる、ゴミの減量方法でゴミ処分費用を節約している事業者の方が増えていますよ。

買取できるゴミがある

一般家庭から出るゴミを、リサイクルできるゴミと出来ないゴミに分別するように、事業所から出るゴミも、再資源化が可能なゴミとそうではないゴミに分別するのが、ゴミの減量化第一歩です。
事業所から出る、再資源化できるゴミの中で最も多いのはダンボールです。
商品の納入時にほとんどの荷物はダンボールを使っていますし、社内で再利用しようと思っても、ほとんど再利用できずに終わることが多いです。
自社の製品をお客様のところに発送する時、使い古しのダンボールを再利用すると、お客様に良い印象を与えることは難しいですよね、仮に再利用できたとしても、サイズが合わないためにほとんど再利用できないケースがほとんどです。
ダンボールは古紙回収業者に電話すると、よろこんで買取に来てくれます。
古紙の回収ルートは確立されているので、確実に資源として再利用されますし、買取価格も安定しているので、有料で処分するゴミの処理費用と相殺すると、経費の大幅な節減にもつながります。
野積みは風雨にさらされるので価格が安くなってしまいますし、不審火の原因にもなりかねないので、倉庫に保管するのがおすすめです。
一回の回収量が多いほど単価が高くなりますが、保管スペースをとるので、ある程度の量になったら古紙回収業者に連絡すると良いでしょう。
雑誌類や雑紙なども、きちんと分別すると一緒に買い取ってもらえますよ。

産業廃棄物の回収を依頼する

事業内容によっては、産業廃棄物が発生する業種があります。
産業廃棄物に分類されるゴミは「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」により定められています。
主に、事業を行う過程で発生した、廃油、廃プラスチック類、汚泥、廃酸・アルカリなどです。
大阪市の事業者が産業廃棄物を処分する場合、市が許可を出している業者に処分を依頼しなければなりません。
指定業者以外の業者に依頼すると、違法となり厳しい処分を受けることになるので注意が必要です。
産業廃棄物の処分には、大阪市の指定業者と処理委託契約書を事前に交わす必要もあります。
処理業者が用意しますが、産業廃棄物管理票も必要です。
自分が出した産業廃棄物の最終処分方法を管理票で確認後、引き取ってもらう流れになります。

一般廃棄物の回収を依頼する

一般廃棄物とは、産業廃棄物以外の事業系ゴミで、リサイクルできないゴミのことです。
産業廃棄物と違い、処理業者は指定されていないので、一般廃棄物を処理する業者であればどこでも依頼することができます。
しかし、事業系ゴミの処分については、ゴミを出す事業者に排出事業者としての重い責任が法律により定められています。
自分の出したゴミが、処理業者により違法投棄された場合、処理業者だけではなくゴミを出した事業者にも責任が問われるので、処理業者の選定には慎重さが求められます。
回収を依頼する一般廃棄物の処分方法について、処理業者との間で書面などにより記録を残すと良いでしょう。

一般廃棄物を自社で処分する

大阪市の事業者は、自社で発生した一般廃棄物については、毎週火曜日と金曜日に市のゴミ処理施設に持ち込み処分ができます。
10キログラム90円の処理費用なので、処理業者に依頼するよりもリーズナブルです。
祝日と年末年始はお休みです。
受け入れ時間は、午前9時～11時、午後13時～15時です。
一般廃棄物の持ち込みは、事前予約をする必要があります。
基本的には持ち込む日の前日に電話で予約するとOKです。
処理が込み合っている場合、希望の日時に予約できない場合があります。
予約できる時間は、午前9時～12時、午後13時～17時です。

大阪市の指定ゴミ処理施設

それぞれの区で、一般廃棄物を持ち込むことのできる処理施設が決まっています。
鶴見工場、西淀工場、舞洲工場、平野工場、東淀工場の5拠点で、大阪市ホームページにそれぞれの割り当て区の一覧が掲載されています。
持ち込むゴミの大きさの最大辺が1mをオーバーしている場合、舞洲工場で破砕処理が必要です。

事業系ゴミの分別方法、出し方などについて、大阪市環境事業センター職員が事業所に来て、説明する制度もあります。
活用されるようおすすめします。