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そもそも瓦礫類のゴミとはどんなゴミ？

事業活動に伴って出る瓦礫類のゴミは、法律で定められた産業廃棄物の20品目の中に分類されています。
しかし、大阪市のホームページではその他に分類されており、具体的にどんなものを指すのか詳しいことは書かれていません。
どんなものなのかわからなければ正しく区分できませんから、まずはどんなゴミなのか知っておきましょう。
瓦礫類のゴミとは、具体的には「工作物の新築・改築・除去などで生じたコンクリートやレンガ、ブロック、瓦、アスファルトなどの破片や廃スレートなど」のことを指します。
そして、工作物とは建物をはじめ塀や電柱、トンネルなど、地上や地中に設置されたもののことを指しますから、基本的には建物や施設の工事などに伴って出るゴミということです。
建設業や解体業を行っているところはもちろん、自力で家や店舗のリフォームなどをした際にも出ることがあります。

大阪市では産業廃棄物は業者に依頼して処分する必要があります

事業系ゴミの中でも、家庭で出る燃えるゴミに相当するものは一般廃棄物収集運搬業許可を持つ業者が大阪市の施設に運搬して処分しますが、産業廃棄物の場合は廃棄する品目を扱う許可を持った業者が運搬し処分する必要があります。
それぞれ産業廃棄物収集運搬業と産業廃棄物処分業の許可が必要であり、さらに瓦礫類を扱う許可を持っている業者でなければなりません。
ただし、運搬と処理を同じ業者で行っている場合もあれば、片方しか行っていない業者にそれぞれ依頼する場合もあるため必要な許認可について間違えないようにしましょう。
これらの許可を持っていれば事業者自らが処理することも可能です。
また、産業廃棄物収集運搬業の許可を持っていても、運搬する地域とは別の地域の自治体の許可では意味がありません。
大阪市内を運搬するなら大阪市の許可を持った業者を探すようにしてください。

事業者が交付する産業廃棄物管理表とは

産業廃棄物を業者に委託する際には、マニフェストと呼ばれる産業廃棄物管理票をその業者に交付しなければなりません。
産業廃棄物が業者から業者へと引き継がれる時、同時にマニフェストも引き継がれ、その業者での処理が終了した時には業者から事業者にも処理終了のマニフェストが受け渡されます。
こうやって書くとややこしいかもしれませんが、簡単に言えばマニフェストとは「こうやって処理して下さい」「はい、言われた通りに処理しましたよ」という確認作業のためにあるということです。
違法業者による不法投棄事件が相次いだこともあり、それを防ぐためにも事業者は最後まで責任を持って産業廃棄物が適正に処理されたと確認しなければなりません。
不法投棄されれば事業者も責任を問われますので、マニフェストについてもきちんと対応するようにしてください。

環境に優しい処分を行っている業者を選ぼう

瓦礫などの産業廃棄物はリサイクルできないと思いがちですが、これらも立派な資源です。
コンクリートやアスファルト、セメント、石や砂利など組成がシンプルなこともあり、破砕して道路舗装の路盤材用として再使用できます。
鉄筋などの不純物がない方が処理が楽になりますから、料金が安くなる可能性があるでしょう。
また、細かく砕いて振るいによる分級を行えば、付加価値の高い再生骨材にもなります。
強度や粒度などの規格を満たすことで、コンクリート製品や公共工事に使える再生砕石や再生骨材になるのです。
事業者はゴミの減量や再生利用に努める義務があるため、業者を選ぶ際は環境に優しいリサイクル処理を行っているところを優先的に選ぶようにしてください。
さらに処理時の汚染や飛散、騒音などにも配慮している業者なら、なお良いと言えます。
業者のホームページなどをチェックしましょう。

業者選びのポイントとは

事業系ゴミの処理業者を選ぶ時には信頼できる業者を選びたいですが、どのような点に気をつければ信頼できる業者が見つかるでしょうか？
まず、必要な許可を持っているかどうかは必ずチェックしてください。
その後、料金が相場から大きく外れていないこと、会社が実在していること、従業員や収集車両が十分にあること、廃棄物処理の流れをホームページなどで公開していることなどを確認してみましょう。
また、ゴミがどれくらいの頻度で出るのかによって、定期巡回収集の日程を合わせられるか、または一回ごとに依頼回収に応じてくれるかで選びます。
他にも、マニフェストなどの手間が面倒なら運搬から処理まで一貫して行える業者を選ぶといいでしょう。
いくつかの業者に目星がついたら、何をどれだけ処分したいのか電話などで見積もりをしてみてください。
きっとピッタリの業者が見つかるはずです。

最初は面倒でも処分方法についてはしっかり決めておこう

事業をやっていく上で、事業系ゴミの処分はずっと付き合っていかなくてはならないものです。
最初は難しくて面倒に感じるかもしれませんが、一度決めてしまえば後は同じことの繰り返しですから、最初にしっかりと決めておきましょう。
とくに瓦礫類のゴミはリサイクルが可能ですので、上手くやればコストダウンにも繋がります。
少しでもゴミ処理コストを減らすためにも、安心して産業廃棄物を任せるためにも、長く付き合っていける優良業者を探しましょう。