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家庭系ゴミとは違う事業系ゴミとは？

事業系ゴミとは、事業を行う上で発生するあらゆるゴミのことを指します。
たとえ紙屑やジュースの空き缶などでも、家庭で発生すれば家庭系、会社や飲食店、病院、工場などで発生すれば事業系に分類されるのです。
事業系に分類された場合、自治体のゴミ収集を利用することはできず、事業主が責任をもって適切に処理しなくてはなりません。
適切な処理とは環境やそこに住んでいる人々の生活に悪影響を及ぼさないように処分することで、ごみの削減のために資源ゴミはリサイクルすることも含まれます。
適切な処理が行われるなら、事業主自らが処理しなくても、そういった処理を行える業者に委託することも可能です。
家庭系ゴミとの一番の違いは、ほとんどの場合この処理にコストがかかることだと言えるでしょう。

事業系ゴミの種類を知っておこう

事業系とひとくくりになっていても実際はさらに分類されており、それぞれ適切な処理方法も違ってきます。
間違えれば事業主としての責任を全うできなかったことになってしまうので、きちんとそれらの種類を知っておきましょう。
まず、産業廃棄物に分類されるのは法令で定められた20種類の廃棄物のことを指します。
建設業や製造業などで出る紙・木・繊維などのくずや、廃プラスチック、金属・ガラスくずなど細かく指定されているので、それぞれの自治体のホームページなどで確認しましょう。
大阪市でも「事業系ごみの分け方・出し方」の解説の中で産業廃棄物や事業系一般廃棄物の例が細かく紹介されています。
また、これらの他にも爆発性、感染性、毒性などがある廃棄物については特別管理一般廃棄物・産業廃棄物に指定され、より厳しい基準が設けられているので忘れないようにしてください。

まだ使えるものは買い取ってもらおう

こういったゴミの処理にはコストがかかりますから、その量が増えれば増えるほどコストも増えていきます。
つまり、事業の規模が大きくなればなるほどゴミ処理費用も増えるということですので、無駄なコストを抑えるためにも使えるものは売ることも検討するといいでしょう。
どんなものなら売れるのかというと、簡単に言えば中古品で販売されているものならなんでも売れる可能性があるということです。
例えばオフィス家具やOA機器は中古品もかなり出回っています。
こういったものが不用になったら、まずは専門の買取業者に依頼してみてください。
状態のいいものや人気の高いものならそれなりの値が付きますし、あまり状態が良くなかったとしても修理パーツとして活用できるものなら無料回収の可能性もあります。

高額買取が期待できる事業系ゴミとは

売れる事業系ゴミの中でも、やはり需要の高さや人気などで買値は変わってきます。
高額査定が期待できるのはどんなものなのでしょうか？
基本的には「自分が買うならどれを買うか」を考えれば、それが高く売れる条件とほぼ重なるはずです。
まず、オフィス家具でもOA機器でも有名メーカーの物は人気が高く、高値が付きやすい傾向にあります。
大手メーカーの方が造りがしっかりしているイメージがありますし、故障した時などに修理しやすいからです。
次に、新しくてキレイなものほど高値が付きやすいでしょう。
オフィス家具にも流行り廃りがありますし、OA機器は性能がどんどん変わっていきます。
少なくとも3年以内に製造されたものなら、高く売れる可能性があるということです。
他にも、人気の高いブランド家具なども高値がつきやすいでしょう。

買取業者に依頼する前にやっておきたいこと

少しでも高く売りたいなら、依頼する前にこれだけはやっておきましょう。
まずはキレイに掃除して汚れを落としておくことです。
「再販する時にどうせ掃除するんでしょ」と思うかもしれませんが、その汚れが拭き取って落ちるものか落ちないものなのかは拭いてみないとわかりません。
より正確な査定を行うためにも見せる前にピカピカにしておきましょう。
また、付属品などはすべて揃えておいてください。
ロッカーやデスクなどでしたら鍵があるかないかで大きく査定額が変わってしまいます。
OA機器もコードや取扱説明書、保証書など買った時についていたものはなるべくすべて揃えておくことが大切です。
このちょっとした手間によって査定額はアップするでしょう。

依頼するならどんな業者がいい？

どの業者を選ぶかでも売れるかどうかは変わってきます。
需要の高い有名メーカーの製品で3年以内に製造されたものならどこでも売れるでしょうが、マイナーなメーカーの製品や型番が古いもの、状態があまりよくない物は買取を拒否される可能性が高いのです。
もしも売れるかわからないものが多い場合は、その製品を専門に扱っているところに依頼してみましょう。
例えばコピー機を専門に扱っているところならコピー機を求めるお客が集まるため、中にはマイナーなメーカーの製品でも安ければいいという方もやってきます。
そういった幅広い需要があるため、普通なら売れにくい製品でも買い取りの可能性がアップするのです。
さらに、そういったところでは修理して販売するケースも多く、パーツ取りのため古い型番でも無料で引き取りたいという場合もあります。

オフィス家具やOA機器の新調時は定期的にやるとお得

このように事業系ゴミに含まれるオフィス家具やOA機器は、状態が良ければ高い確率で売ることができます。
それはつまり、使い潰して有料処分するしかなくなるよりも、売れる状態のうちに売ってしまい、そのお金を使って新しいものを買う方がお得で効率的だということです。
これはゴミ処理コストの削減に繋がるだけでなく、新しくて性能の良いOA機器などに買い替えることで仕事の効率も上がり、さらに売ったものは別の誰かが使ってくれるのでエコにも繋がります。
それらを踏まえて、オフィス家具やOA機器は5年ほどのサイクルで処分・新調するのも一つの手だと言えるでしょう。

再生資源をリサイクルするのも事業主の責任です

使えるものをリサイクルショップなどに売ってリユースすることも大切ですが、再生資源をリサイクルすることも事業主の責任であり、ゴミの削減のためには大切なことです。
企業では書類などで紙を使うことが多く、事業系産業廃棄物の大部分が古紙で占められているとわかっています。
大阪市でもゴミの削減のために古紙のリサイクルを徹底するように呼び掛けており、事業主には天然資源の有効活用が求められているのです。
こういった資源化可能なゴミは、再生資源事業へ持ち込みますが、その方法は許可業者に委託するか事業主自ら持ち込む、再生資源事業に直接回収してもらう方法があります。

コストダウンのためにはゴミを増やさないことも大事

事業系ゴミの処理コストを削減するためには、ゴミを増やさない工夫も大切です。
これから先、処理にかかる費用が上がることはあっても下がることはほぼ考えられません。
いつか処理費用が上がった時に困らないためにも、社内でゴミ削減を意識することが大切です。
事業系ゴミに対応した不用品回収業者の中には、こういったゴミの量を減らす方法についてもアドバイスしてくれるところがあります。
実績のあるところなら様々なケースを見てきているはずですから、ゴミの削減に役立つ情報も持っているでしょう。
そういったものも利用して、社内全体で地道にゴミの減量に取り組んでいくことがコスト削減に繋がります。

信頼できる業者に依頼しよう

事業で出るゴミの中には書類など社外秘の重要な情報も含まれています。
機密漏洩防止のために高性能なシュレッダーを導入しているところもあるかと思いますが、情報を盗む側の技術も上がってきているので、そういったゴミを処分する際は信頼できるところに依頼するようにしてください。
とくに料金があまりにも安いところや許認可の有無が確認できないなど、怪しい点があれば別のところを探しましょう。
うっかり悪質なところに依頼して不法投棄などされた場合、責任が問われる可能性もあります。
少し高くても信頼できるところに頼めば、結果的には事業主のためになるでしょう。