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事業系ゴミは法律に則って廃棄しましょう

事業によって出たゴミは家庭のときのように、勝手にゴミ捨て場に捨ててはいけません。
これらの事業系ゴミは正しい方法で捨てる必要があります。
廃棄を業者に依頼することもできますが、廃棄物の処理については認可や資格が必要です。
近年は不法投棄のニュースもよく聞きますが、正しい方法でゴミを捨てなかった場合は厳しい罰則が科せられるので注意してください。
廃棄物には一般廃棄物と産業廃棄物があり、法律によって違いが明確に分かれています。
この違いを知っておけば、法に反することなく正しいゴミの廃棄ができるようになりますし、業者とのやり取りもスムーズに進めることができるでしょう。

一般廃棄物と産業廃棄物の違い

一般廃棄物の定義は簡単です。
これは産業廃棄物以外の廃棄物と覚えておけばいいからです。
つまり、一般廃棄物の中には法律で特定される品目はありません。
そのため、一般廃棄物を正確に知るには産業廃棄物について知る必要があります。
産業廃棄物は時代によって変わりますが、現在の法律では以下の二つに定義されています。
特定の業種に限定して産業廃棄物となるものと業種を限定せず産業廃棄物となるものです。
特定の業種とは、国が指定した、紙、木、繊維、動物性残さなどの廃棄物を専門的に扱う業者のことです。
業種を限定せずとは、国が指定した品目の廃棄物であれば、そのような業種であっても全てのゴミが産業廃棄物となるもので、一般的な企業が注意しなければならないのはこちらになります。

事業系ゴミの扱い

業種を限定せず産業廃棄物となるものの中には、燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック、金属くず、ガラスくず、コンクリートくず、陶磁器くずなど政令で定められたゴミがあります。
日本は物づくりを生業とする企業が多いですが、これらのゴミは全て産業廃棄物となります。
また、たとえ製造業でなくても、プラスチックや金属などが含まれているゴミは全て産業廃棄物となるので注意しなければなりません。
たとえ知らなかった場合でも、厳しい罰則が科せられますので、ゴミを捨てる際には必ず仕分けを行ってから、正しい方法で産業廃棄物としてゴミを処分してください。
そして、一般的な企業の場合、これらの産業廃棄物となる品目以外のゴミは全て一般廃棄物となります。
一般廃棄物と産業廃棄物は処分方法が異なるので、必ず然るべき手順を踏んでからゴミをきちんと処分しましょう。

金属ゴミの捨て方

事業をする上で最も面倒なのが、金属ゴミの処分方法でしょう。
これらの事業系ゴミはどの業務をしていても、少なからずは出てしまうものですが、産業廃棄物としての扱いとなるので適正に処理しなければなりません。
大阪市の場合は産業廃棄物は自ら処理するか、廃棄物を処理できる業者に委託する必要がありますが、通常はリサイクル処理を行う産業廃棄物処理業者に委託します。
委託契約は書面で行い、認可を受けた処理業者に産業廃棄物を渡すことになります。
このとき、事業系ゴミの内容や処理業者などについて記述したマニフェストを交付しますが、これは中間処理業者による不法投棄を防ぐために必要なことなので、きちんと行いましょう。
マニフェストは業者から業者へ、産業廃棄物と共に受け渡されて行きます。
そのため、委託内容通りに廃棄物が適正に処理されたかがしっかりと確認できるようになっているのです。

ペンキ缶の捨て方

業者によってはペンキを扱うこともよくあります。
また、自社の建物のペンキを塗り替えた際にも、これらの金属ゴミが出てしまうでしょう。
ペンキ缶の厄介なところは、処分方法が面倒なところです。
使用済みのペンキ缶は金属くずになるので、事業系ゴミとして企業から出た場合は産業廃棄物扱いになります。
大阪市では空き缶、一斗缶、スチール製品と同じ品目に分類されますから、これらの事業系ゴミと一緒に廃棄することが可能です。
ただ、ペンキの中身が残ってしまっている場合は注意してください。
きちんと中身を使い切るか、適切に処理を行った上でペンキ缶を捨てる必要があるからです。
そのまま捨ててしまうと、環境汚染に繋がりますし、途中で中身がこぼれるなど処理業者の方にも迷惑を掛けることになってしまいます。

余ったペンキの処分方法

塗料が余ってしまった場合は中身を適切な方法で処理する必要があります。
塗料は水性と油性で処理方法が異なる場合もありますが、どちらのタイプでも簡単に固めてゴミとして捨てられる専用の処理剤を使うと便利です。
この方法だと、すぐに塗料が固められるので、時間も手間も掛かりません。
余った塗料の量が多いときは利用してみてください。
また、少し面倒かもしれませんが、新聞紙や布などを使って塗料を吸い込ませて固めた後で、燃やすゴミとして捨てることも可能です。
塗料が少ない場合は、それほど手間も時間も掛からずに処理することができます。
もちろん、これらのゴミは一般廃棄物としての扱いになりますので、他のゴミと同様に大阪市のルールに則ってきちんと廃棄してください。