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遺品整理でよくあるトラブル

突然の葬儀・告別式を慌ただしく執り行っているうちに、遺品のことをすっかり忘れてしまっていたという方も多いでしょう。
葬儀のことも大切ですが、遺品をどう扱うか最初に決めておかないと、後からこんなはずではなかったと後悔することが往々にしてあります。
一緒に暮らしていた場合はあまりトラブルになることはありませんが、遠く離れて暮らしていた家族や親族の場合はよく考えておかないとトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。
大阪でも独居老人や独身世帯が増えたことで、遺品にまつわるトラブルが増えていますから注意しましょう。
遺品にまつわるトラブルでよくあるケースは、賃貸の早期退去でしょう。
亡くなられた故人が賃貸住宅に住んでいた場合、大家さんから速やかに退去するように言い渡されることがよくあります。
遺族は、葬儀の片づけも済まないうちに退去の段取りを整えなければなりません。
荷物が少なければまだいいのですが、もしゴミ屋敷のようになっていたら手も付けられません。
また、ゴミではなくてもコレクターズアイテムが大量に遺され困るケースもあります。
楽器や電動工具、釣り道具など、好きな人にはすぐに価値がわかるものでも、興味がないと知らずに安値で売却してしまうこともあります。
やっと片づけたと思ったら、形見分けをしてほしいと親族から言われることもありますから急いで片づけてしまうのも考えものです。
遺言書がある場合は心配する必要はありませんが、遺言書を遺される方はほんの一部です。
形見分けを要求された時、はじめてどうしようと頭を抱える方がたくさんいます。
このようなトラブルを回避し、安心して遺品整理をするためにもプロに依頼することをおすすめします。

整理だけでなく買取も

業者に片づけてもらえば遺族が苦労する必要はありませんが、ゴミ屋敷のように荷物が多い部屋を業者に片づけてもらうとかなりの費用がかかります。
使わないものにとっては不用品に見えたとしても、故人が大切に使っていたものなのですからなんらかの価値があるかもしれません。
業者の中には、片づけや廃棄だけでなく買取を行ってくれるところもあります。
遺族にとっては不用なものを買い取ってもらえれば、処分しなければならない不用品が減るだけでなく売却することでお金が手に入ります。
業者に支払う費用と売却して得たお金を相殺すれば、費用を大幅に低くすることもできるでしょう。
故人の持ち物をすべて捨ててしまうのはご遺族としても辛いでしょうから、できるだけ買い取ってもらえる業者を選ぶことをおすすめします。
リサイクル業や不用品回収業なども行っている業者なら、買取の経験や実績も豊富で扱っている商品も幅広い傾向があるようです。
遺品整理とは別に、リサイクル業や不用品回収業を行っている業者を選んでみてはいかがでしょうか。

資格を持っている業者を選びましょう

最近は需要の高まりとともに多くの業者が参入していますから、業者に依頼するとしたら信頼できる業者かどうかしっかり見極めてから依頼しましょう。
安心して依頼できる業者を見つけるための参考になるのが資格です。
参入する業者が急増したことから、業界の健全な発展のために遺品整理士が誕生しました。
公的なものではないものの、講座内容の豊富さと認定の厳密さで一定の評価を得ています。
認定試験を受けても3割以上の方が試験にパスできないのですから、安易にパスできる試験ではありません。
遺族への対応の仕方に始まり、廃棄物をどのように取り扱えばいいのか、リサイクルしなければならない品物の取り扱い方、形見の品をどうすればいいのかなど、専門家として身につけなければならない知識をしっかり身につけていなければ試験にパスすることはできません。
つまり、試験にパスし資格を取得した専門家なら、専門知識に基づいて丁寧に作業してくれるでしょう。
また、再販可能な品物については、適正価格で査定してもらえることが期待できます。
何より、法律に則って正しい方法で整理してもらえるという安心感があります。
費用についても、故意に値段をつり上げるようなことをせず適正な金額を提示してもらえるでしょう。

買取に必要な資格

リサイクル業者や不用品回収業者であれば、古物商許可をすでに持っているはずです。
古物商許可を持っていれば不用品の取引を行うことはできますが、古物商許可を持っていれば適正な査定をしてもらえるとは限りません。
古物商許可とは、もともと盗品などの換金を抑制と被害品の早期発見を目的として作られたものです。
そのため、許可を与えているのは、市町村などの自治体ではなく公安委員会（警察）です。
盗品の換金抑制と早期発見のための許可であるため、査定が確かかどうかを保証する許可ではありません。
そのため、オークションなどを利用している個人でも簡単に取得することができます。
遺品を売却するとしたら、適正な査定をしてもらいたいと思いませんか。
遺品の中には、貴重なコレクターズアイテムが混ざっているかもしれません。
それをわずかなお金で売却し、後から高価だったことを知ったとしたらどれほど後悔してもしきれません。
価値ある遺品を売却する予定なら、遺品査定士の資格を取得している業者に依頼しましょう。
遺品査定士とは遺品査定の専門家です。
あらゆるジャンルの遺品を1人で査定することは困難であるため、各専門家と連携を取りながら適正な価値基準により遺品を査定してもらうことができます。
それぞれの専門家と連携しながら査定を行うため、不当な安値で買いたたかれるようなことはありません。
査定についての説明もあるため、納得して売却することができます。

特殊清掃が必要な場合も

独身世帯が多くなったことで、孤独死される方も多くなっています。
すぐに発見されれば良いのですが、発見が遅れると通常の整理や掃除だけでは足りないケースもあります。
そのような時は、事件現場特殊清掃士のいる業者に依頼しましょう。
孤独死や孤立死などの場合、ただ掃除をすればいいというものではありません。
害虫の発生を抑え、独特の臭いを消し去るためには、専門の機器と技術が必要になります。
特殊清掃士は、そのような特殊な現場を清掃する専門的な知識と消臭技術を身につけている専門家です。
特殊清掃が必要な現場では、生半可な清掃では畳だけでなくフローリングやその下まで腐敗が進んでしまう場合があります。
そうなると大掛かりなリフォームが必要になることもありますから、ただ掃除だけすればいいと思ってはいけません。
清掃をして見た目はキレイになったとしても臭いはなかなか取れません。
賃貸の場合、床材のリフォームだけでなく、コンクリートを削る必要出てくる場合もあります。
そのような大掛かりなことになっては費用が嵩みますから、特殊清掃士がいるだけでなく、感染症予防のための複合型二酸化塩素、本格的脱臭ができるオゾン脱臭装置などの装置を持っている業者を選びましょう。

不用品回収のための資格

その他に、不用品を収集・運搬するための一般廃棄物収集運搬許可証を持っている業者なら安心です。
大阪には多くの業者がありますから、これらの資格を持つプロを雇っている業者もたくさんあります。
これはと思える業者を見つけたなら、ホームページにアクセスして、どのような資格を取得しているかチェックしてみましょう。
取得しているかどうかチェックすれば、遺品整理に力を入れている業者かどうかを判断することができます。
後々トラブルを起こさないためにも、遺品整理のプロに依頼しましょう。