DIYで使ったプラスチック板の引き取りは自治体に依頼できる？

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ゴミ回収に強くなるためのお役立ち情報

2017年06月23日

加工が簡単なプラスチック板

DIYで意外と役立ってくれるのがプラスチック板です。
ヒーターなどで簡単に加工することができ、いろいろなものを作ることができます。
コレクションケースのような箱モノからちょっとした小物やアクセサリーなども作ることができるため、男性から女性までDIYでよく使用する材料です。
欲しい形に切り出すこともすぐにでき、切断面もバーナーなどを使えばキレイに磨き上げることができます。
さまざまなところで活躍してくれるプラスチック板ですが、切り出した後に残った切れ端や余った板などはどこに引き取ってもらえばいいのでしょうか。
プラスチックなら資源ごみとして処分したほうがいいのでしょうか。
自治体によって分別方法が違うため迷うところです。

容器包装プラスチックではありません

プラスチック板は容器包装プラスチックなのでしょうか。
同じプラスチックなら容器包装プラスチックとして処分しても良さそうに思われるかもしれません。
他のごみとは別に容器包装プラスチックを分別するのは、容器包装リサイクル法という法律があるからです。
プラスチックは、この容器包装リサイクル法どおりに分別しなければなりません。
商品を入れていた容器や商品を包んでいたプラスチックが対象になっているため、容器でもなければ包装していたものでもないプラスチックは対象外です。
お店で買った惣菜を包んでいたラップは容器包装プラスチックとして分別しなければなりませんが、家庭で使ったラップは普通ごみとして分別しなければなりません。
家庭で使ったラップは、商品を包んでいたわけではないからです。
どれをどう分別すればいいのかわからない時は、プラマークが付いているものを容器包装プラスチックとして分別すればOKです。

プラスチックの種類

合成樹脂は化学構造が違えば別物になってしまうため、プラスチックにはたくさんの種類があります。
醤油のプラスチック製のボトルを例にしてみましょう。
ボトル本体にリサイクルマークがついていれば資源ごみになります。
リサイクルマークがついているボトルの素材は、PET(ポリエチレンテレフタレート)ですからペットボトルだけを集めれば資源として再生利用することができます。
キャップはPP（ポリプロピレン）なので容器包装プラスチックです。
中栓や外に巻いてある薄いラベルはPS（ポリスチレン）ですから容器包装プラスチックです。
ポリプロピレンやポリスチレンなどの合成樹脂は、容器包装プラスチックとして再生利用することができます。
プラスチック板には、スチロール樹脂（ポリスチレン）とゴムを含んだABS樹脂などがあります。
ポリスチレンなら中栓やラベルと同じなのですから、再生利用することができそうです。
しかし、容器包装リサイクル法の対象とはなっていないため、自治体としてはリサイクルを行っていません。

小さいものは普通ごみ

包装容器ではない商品そのもののプラスチックは、大阪市では普通ごみとして引き取ってもらうことができます。
廃プラスチックを燃やすと有害物質であるダイオキシンが発生するため、旧来の焼却場では燃やすことができませんでした。
大阪市には超高性能な焼却炉を備えた焼却場があるため、廃プラスチックを燃やしたとしてもダイオキシンによる環境への悪影響を懸念する必要はありません。
そのため、安心して普通ごみとして引き取ってもらうことができます。
普通ごみとして処分する場合は、中身が見える透明なごみ袋に入れ、それぞれの区で決められた収集日に指定のごみ収集場所に出しましょう。
収集日を忘れてしまいそうな時やわからない時は、大阪市がリリースしているごみ分別アプリを活用すると便利です。

大きなものは粗大ごみに

普通ごみとして処分することができるのは、最大の辺または径が30cm以下のものか棒状で1ｍ以下のものだけです。
それ以上の大きさになる場合は、粗大ごみとして回収の依頼しなければなりません。
大阪市では粗大ごみ収集受付センターを用意し、市民からの引き取り依頼を受け付けています。
受付日は月曜日から土曜日、受付時間は午前9時から午後5時までです。
祝日も受け付けていますが12月29日～1月3日の期間はお休みです。
諸事情で電話をすることが難しい場合は、FAXやハガキで引き取り依頼をすることができます。
ただ、返事もFAXかハガキで来るため、受付できたかどうか確かめることができるまでしばらくかかります。

リサイクル業者に買い取ってもらう

プラスチック板が大量にある場合は、再生資源事業者、いわゆるリサイクル業者に買い取ってもらってはいかがでしょうか。
可塑性のプラスチックなら、少々古びていても買い取ってもらうことができます。
ごみとして燃やしてしまうなら、リサイクル業者に買い取ってもらったほうがいいのではないでしょうか。
少しでも環境のために貢献することができ、売却すればわずかでもお金を手にすることができます。
個人から買い取ってくれるところもありますから、一度ネットで探してみてください。
ご自宅の近くに買い取ってくれるリサイクル業者があるようなら引き取ってもらいましょう。